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kyabana's blog

ユルいめのブログ

デザイナーからディレクターになって

こんにちは。
はてなでデザイナー、ディレクター、サブプロデューサーを務めている id:kyabana です。
この記事は「はてなディレクターアドベントカレンダー」の21日目の記事として書かれました。前の記事は id:sawaccio の「通底するのは感謝とリスペクト - sawaccio」でした。

ディレクター業務の中で「あぁ、これはデザイナーの経験が役に立っているなぁ」と感じることがいくつかあったので、それを書き出してみたいと思います。

その前に、これまでのことを少し紹介します。

デザイナーとしてのこれまで

大学ではプロダクトデザインを学び、卒業後、デザイン事務所に勤務しました。デザイン事務所なのに礼儀作法に厳しくジーンズが禁止だったのでスーツで仕事をしていて、電話もとるし、お客さんとの折衝もするような働き方でした。入社2年目からWeb担当になり、担当した案件は、製薬、文具、医療、学校、ホテル、アパレル、スイーツ、お寺といろいろありました。
8年前に3人目のデザイナーとして はてなに入社。gitでバージョン管理やTemplate Toolkitと対面して驚いたのを覚えています。自社サービスや協業サービスなど様々なプロダクトを渡り歩いて、いまはデザイナーに加え、ディレクターとサブプロデューサーを務めています。

デザイナーの経験が役に立っているなぁと感じること

本当にやりたいことを引き出す

僕は、問題や課題を解決するためにデザインがあって、デザインには理由や説明が必要と考えているので、なんとなくできました!というのはないようにしています。
そのデザインをするときの習慣がディレクター業務をする時にも生きていて、提示されたものや課題から、なぜやりたいか、これは本当に必要なのか、条件に対して妥当なのかを検討し、本当にやりたいことを引き出すようにしています。これは、サービスの課題に対しても、協業相手のお客さんに対しても行っていて、求めるものとできたもののズレを最小に抑えられているなと感じます。

対話して仲間にする

デザインをするとき、対面での対話を重ね腹を割って話してみると、本当にやりたいことは依頼内容とはまったく別ものだった、ということはよくあります。
そんな経験から対面でのやりとりは大切だと感じているので、職業柄メールのみのやりとりになりがちですが、できるだけ会う機会を設けています。対面での対話で見て取れる表情や声のトーンから、その人の性格や考え方を感じとれるので、メールではそっけないけれど本心はこうだろと、相手の意図を感じとりやすくなったり、雑談などのくだけた会話をしてより近しい仲になったときに、本音がポロッと出てくるので、その本音に対して向き合って、内容によっては賛同して仲間意識を高めることで、問題や本当にやりたいことを引き出しやすくなると感じています。

礼儀、作法、おもてなし

僕がデザインをするときに気をつけることで、礼儀、作法、おもてなしというのがあります。
見て接してくれる方に対して、どうありたいか、どうもてなしたいかを考慮してデザインをし、最良な体験を提示できるように努力します。この接し方は、協業相手のお客さんとの折衝にも取り入れていて、相手や相手の考えに対して真摯に向き合い、とんでもな要望をもらったとしてもまずは受け止め、礼を尽くした対話を重ね、どうありたいか、どうしたいかを考えて、それを実現できるような受け答えや提案を行います。
このような接し方で、話がスムーズに進み、また信頼感も増していると感じます。

デザイナーの視点に立ったディレクション

僕はデザイナーも兼務しているので、ディレクションにデザイナーの視点も入ってきます。「この機能であれば、デザイナー側でカバーすることでエンジニアリングの工数を抑えられる」「コレを実現したいのであれば、エンジニアリングでここにclassを付与するだけで、あとはデザイン側で自由に展開できる」など、企画段階でかなり実装内容に突っ込んだ内容まで検討ができるので、検討がスムーズで最適解に辿り着きやすいなと感じています。また、デザイナーさんに対して、なにがあるとうれしい、なにをされると困るかを身をもって知っているで、デザイナーさんが働きやすいように外部の方から必要な要件要望を引き出したり、社内の開発体制を整えたりを心がけています。ここでデザイナーさんが少しでもやりやすくなっていれば、前者と同様に開発スピードが上がってきます。

ユーザー体験から実装を考える

僕がサービスや機能を考えるときは、ユーザー体験を通して全体的な流れを元に機能やデザインのあり方を考えますが、それができるのは貴重なことで、デザイン経験者でないとなかなかできないことだと聞きました。言われるまでは気付きませんでしたが、たしかにものを考えるときはユーザーの視点に立って、どうあるとうれしいか、どう行動したいかを考慮しながらデザインと機能を適所に配置している気がします。このユーザー体験を通した実装を行っていることもあってか、現在提供しているサービスでアンケートを採ったところ、使いやすいと好評を得ていました。




自分ではあまり自覚できていなかったのですが、デザイナーを経験したことでディレクター業務に生きていることがあり、それの部分を評価されることも増えてきました。いまはまだデザイナーの方でも、今後の進路の参考になればうれしいです。

はてなディレクターアドベントカレンダー、次回は id:byorori さんです!